シングルマザーのお部屋探し、なぜ断られる?
こんにちは。不動産屋として、住まいに困っている女性からのご相談をよく受けています。
特に、幼いお子さんと2人で暮らすシングルマザーの方が、お部屋探しで残念ながら入居審査に落ちてしまうケースは少なくありません。
今日は、なぜお部屋探しがうまくいかないのか、その理由5つと解決策をまとめました。
1. 収入が不安定だと見なされる
お子さんを育てながら仕事をするとなると、フルタイムで働くのが難しかったり、収入が不安定になりがちです。「家賃を滞納してしまうのでは?」と、大家さんが不安に感じてしまうのです。
【解決策】
児童扶養手当や家賃補助など、役所から受け取っている手当があれば、それを収入として伝えましょう。収入の裏付けをしっかり提示することで、信用度がぐっと上がります。また、居住支援に力を入れている保証会社を利用するのも効果的です。
2. 赤ちゃんの泣き声など、騒音トラブルを心配される
夜泣きや、お子さんの生活音が原因で、近所の方とトラブルになるのではと心配されることがあります。
【解決策】
音の問題を心配される場合は、鉄筋コンクリート造(RC造)や、隣の部屋との接地面が少ない角部屋、もしくは1階の部屋などを選ぶと、音の影響が少なくなります。実際に内見する際に、壁の厚さなどを確認してみるのも良いでしょう。
3. 保証人を立てにくい
離婚や家庭の事情で、実家や親族を頼れず、保証人になってくれる人がいないというケースもよくあります。
【解決策】
保証人を見つけるのが難しい場合は、保証会社の利用を検討しましょう。保証会社を利用すれば、親族などに保証人をお願いする必要がなくなります。役所や不動産会社に相談すれば、保証会社の審査に通りやすいプランを教えてくれることもありますよ。
4. 子育て世帯は長く住まないと思われがち
「お子さんが大きくなったら、学校に合わせて引っ越してしまうのでは?」と見なされ、大家さんが「安定して長く住んでくれる入居者ではないかもしれない」と判断してしまうことがあります。
【解決策】
「長く住む予定です」としっかり伝えることに加え、お部屋の近くにある保育園や学校のこと、地域の情報をすでに調べていることなどを話すと、本気度と説得力が増します。
5. 管理やトラブル対応に不安を持たれる
単身世帯よりも生活上のリスクが高いと考えられ、「何かあったときに、大家が手間をかけられるのでは?」と敬遠されてしまうことがあります。
【解決策】
入居申込書に「ルールを守って生活します」といった一言を添えたり、物件のことで何かあった際にはご自身で解決しようと努力する姿勢を見せたりすると、大家さんへの印象はぐっと良くなります。子育て世帯の入居サポートに力を入れている不動産会社に相談することも有効です。
まとめ
「シングルマザーだからお部屋が見つからない」ということはありません。
大切なのは、「大家さんの不安をどう解消するか」を意識すること。
役所や不動産会社、保証会社の制度を上手に活用すれば、あなたとお子さんが安心して子育てできる素敵なお部屋が必ず見つかります。
もしお困りのことがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。